支援モデルについて

文部科学省の平成20年度科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業に、東海大学が申請した提案「産学協働女性キャリア支援 東海大学モデル」が採択され平成23年3月まで取組を行ってきました。文科省事業ならびに本学提案の概要は以下の通りです。(内容は採択時)

平成20年度科学技術振興調整費
「女性研究者支援モデル育成」事業について

(文科省資料から)

この事業は「女性研究者がその能力を最大限発揮できるようにするため、大学や公的研究機関を対象として、研究環境の整備や意識改革など、女性研究者が研究と出産・育児等を両立し、その能力を十分に発揮しつつ研究活動を行える仕組みを構築するモデルとなる優れた取組を支援する」ことが目的です。対象となる取り組みとして、女性研究者のための相談室の設置やコーディネーターならびにカウンセラーの配置、フレックスタイム勤務や時短勤務など柔軟な勤務態勢の確立、女性研究者の採用・昇進等に関する組織の意識啓発などが挙げられています。採択課題の実施期間は原則3年間で、1課題当たりの経費は原則として年間4千万円(間接経費含む)です。

東海大学の提案課題名称

「産学協働女性キャリア支援 東海大学モデル」

本学提案の背景

東海大学は創設当時から「科学技術教育の推進による平和国家の建設」という理念を掲げ、科学技術分野の人材育成を中心に発展してきた総合大学です。さらに昨今では、女性研究者の量的および質的な向上が、科学技術分野の人材確保に不可欠であるとの認識から、その支援プログラムも積極的に展開して参りました。平成17年8月からは「全教職員がワーク・ライフ・バランスを達成できる環境の構築」を目標に様々な取り組みを本格化し、平成20年2月には学長直轄機関として「ワーク・ライフ・バランス推進室」を新設したほか4月1日付で男女共同参画宣言を制定しています。今回採択された本学の提案はこうした経緯を背景とするものです。

本学提案の概要

◆達成目標(ミッションステート)

  1. 女性研究者の研究競争力を養い、発表論文数、外部研究資金獲得額等を向上させることで、女性研究者のアカデミックキャリアの形成および向上を支援します
  2. 講演会、セミナー等を開催し、産業界との共同研究や人材交流・導入を積極的に行います
  3. 女性が働きやすい職場環境を構築することで、女性研究者の増員を図ります

◆計画構想

  1. 女性研究者および次世代人材の産学協働型キャリアパス形成
  2. ライフイベントに対応したワーク・ライフ・バランスの総合支援
  3. ワーク・ライフ・バランスを考慮した勤務体制の見直し
  4. 学内の意識改革と啓発活動
  5. 学内外への情報発信活動(九州から北海道まで全国に広がる10キャンパスを基点に、イベント等の開催を通じた啓発及び情報発信活動)

具体的には、女性研究者による外部資金獲得額の増加や、学内の競争的研究資金の女性採択率の向上、学術論文の発表数の増加、産学連携によるセミナー等の開催、新規雇用教員の女性比率の向上、育児中・介護中の授業負担数の軽減などを、数値目標をあげて推進する計画です。初期段階では、湘南キャンパスをモデルキャンパスとして支援体制を構築します。その後に実施効果や問題点などを整理して、各キャンパスの地域性を活かしながら、産学協働体制で全国10キャンパスへ展開していく方針です。

5つの支援

実施期間終了後の取組

建学の理念に基づいて、実施期間終了後も構築した支援体制は継続維持、発展させて参ります。また本計画で構築・整備された女性支援の環境基盤を、男女を問わず全教職員の多様なニーズに対応できるものに拡充していく考えです。具体的には、「研究支援員制度」や「ライフイベント支援員制度」などを確立し、「キャリアデザインコンシェルジュ」や「ライフスタイルコンシェルジュ」などを配置して実践を図るほか、ITを利用した一部在宅勤務の促進や、コアタイム制勤務の実現などをめざします。

統括責任者名       
東海大学学長 松前達郎